2010年06月17日
ひのキューブいっぱい


法事の引き出物として使いたいというお話で、ひのキューブを作らせていただきました。
今回は、持ち込まれた木を製材、乾燥して、ひのキューブという形になりました。
この木はお父さんが育てた山の木なので、何かの形にして親戚の方たちに披露したいとの想いだそうです。
もちろん林業経営をされている方ですが、代々受け継がれていく林業という職業ならではの想いが詰まっています。
ちなみに、一番手前のは、杉材で作った「すぎキューブ」。
今回、初の杉材での制作となりました。
杉の赤身部分だけを使用して作ってみました。杉は桧とはまた違った、杉独特の良さが出ます。
杉も桧も、針葉樹材ならではの温かみがあります。
林業は担い手の想いや温かさを乗せながら、次の世代に引き継がれていきます。
なんかちょっと羨ましいような、そんな想いの納品でした。
2010年05月14日
ひのキューブ@県庁


静岡の森から作られた木製品のPRする機会を作っていただきました。
SGEC 製品の「ひのキューブ」と、フォトフレームを持ち込んでPR。
森の大切さや、これからすべき事などをお話しました。
2つの製品は県庁の部長室脇に置いて頂く事になりました。
「SGEC 森林認証」ともうひとつ「FSC森林認証」という制度もあり、FSC認証の方達と一緒に、地元の木をPR。
こうした認証制度を元に、お互いがそれぞれ努力していけば、少しずつ静岡の森への理解も進んでいくでしょう。

ぜひ次は、川勝知事に会って、森と木の話をしたいものです。
2010年04月03日
ひのキューブ認証林(10)


前回投稿した「森とま植林体験会」で、もうひとつ、ひのキューブでやっておきたかったこと…。
「SGEC 認証林の中で、認証木材で作られた製品の写真を撮る」
ということでした。
そしてさらにもう一つ。

「認証木材で作られたものが、もう一度森を作る」
という簡単な図式を写真にしたかった。
こういった写真を通して、
巧く説明できそうで、出来なかったりすること。
説明しすぎになる部分を写真一枚で補うこと。
といった役目をしてくれると思うからです。
森の中の「ひのキューブ」
苗木に寄り添う「ひのキューブ」
ひのキューブについてこれで10項目の投稿になりますが、あれこれ書くより、最終的にはこの写真が全てを語ってくれれば、それでいいのかな…などと感じています。
2010年03月19日
ひのキューブ展示会(9)


ひのキューブについてずっと書いてきましたが、まだまだ個人的な一方的想いが強く、実際には「どぉ??」といった部分が不明瞭な段階です。
メーカーなら経費かけてリサーチするところでしょうけれど…。
ひのキューブはまだまだ発展する要素を持っています。頭の中ではいくつか派生系があるのですが、まずは消費者の声をよく聞いて、製品に反映させて、カタチやコンセプトが明瞭に表現できるように持って行きたいと思います。
そういう意味でも、「率直な意見」を聞きたいと、最近特に思うようになりました。
「ひのキューブ」を展示する機会がありますので、告知します。
名称:「静岡県内産木材の木工展」
会場:しずぎんギャラリー四季(アゴラ静岡7F)
期間:2010年4月30(金)〜5月5日(水)
この展示会に、他の木工家さんたちと一緒に、一作品として、展示、PRいたします。
ちょうどゴールデンウィーク中ですので、よろしければ御覧になってください。
もちろん、
木の店つぐみでは、常時、展示販売しています。
ひのキューブの紹介ページはこちらです。
2010年03月15日
ひのキューブSGEC(8)

ひのキューブは、SGEC のロゴマークを付けて販売していきます。
このSGEC のマークは、SGEC 『緑の循環』認証会議によって認定された森林から出た木材を、認定された事業体が製品化したものについて表示する事が出来るシステムです。
ひのキューブには、こういったロゴと番号がついてきます。

FERI-W013 杉山製材所 認定事業体登録番号
(製材部門/杉山製材所)(木製品販売部門/木の店つぐみ)
NFEA-008 「静岡市林業研究会・森林認証部会」6名による認証林
を表しています。つまり、どの森の木を使って、どこが製品化したのかという事が解るようになっています。

NFEA-008の認証林から入って来た木材は、この写真のように分別して管理されます。
私の所では、黄色いバンドで全体を結束してSGEC 材である事を示し、SGEC のハンコを打って表示しています。
この中から材を取り出して製品化し、ハンコを打って出荷します。
SGEC 認証林から出た木材を他の木材と混ぜないで管理し、最終製品まで繋げていくのが、SGEC のロゴマークを付した流れです。
「環境に配慮した林業経営や木の取扱い」と「木材の出生や管理」が明確に消費者に伝わるシステムづくり。
ひのキューブが単なる木製品ではなく、もう一つ踏み込んで「森のしくみ」や「森のつながり」を伝えるツールになっていけばいいなあと、そんな考えでいます。
2010年03月14日
ひのキューブ植林(7)


ひのキューブには、
「ひのキューブの売上1つにつき、植林苗木1本が森に還元されます。」
というキャッチフレーズを入れました。
もし100個売れれば、植林用苗木が100本、新たな森に植えられるというイメージです。
ひのキューブの金額に、苗木1本分が含まれているという考えです。

小さな事ですが、購入された方に対して、何か森に関っているきっかけ、イメージを導き出したいと思いました。
具体的には、静岡市のSGEC 認証林である「静岡市林業研究会・森林認証部会」の方達の植林事業にあてたいと思っています。
金額は大きくありませんが、売上数をこれからカウントして、相当額を実際に森に還元していきます。
ひのキューブ以外にも、これから商品化するものに同じようなキャッチフレーズを付けて販売、森林に還元していく形をとれれば、また何か新しい動き、考え方が広がって行くような気がします。
地元の材を沢山使って、永く住宅や家具として置いておけば、木はずっとCO2を固定しつづけてくれます。
そして、
「使ったら」
「植える」
この単純な繰り返しイメージを共有できるといいと思うのですが…。
ところで、早速ですが「しずおか森と学ぶ家づくりの会」で植林イベントがあります。
3月28日(日)に開催されます。
いままで知らなかった事、気づかなかったこと、発見が待っています。
私も今からワクワクです。
詳細は、こちらへ。
次回は、SGEC 森林認証による、「ひのキューブ木材の連携」です。
2010年03月04日
ひのキューブ・森(6)

■森は私たちの生活の原点です。

私たちは気づかないうちに森の恩恵を受けています。奇麗な空気や、水、治水から、海にまで至るサイクルの起点を森が担っています。
ところが今、材価の低迷から林業が元気ではありません。
「このままではいけない…」と、森について考え、知ろうとしてくれる人たちが増えています。積極的に静岡の森林にも足を運んでくれています。
地球温暖化、地産地消、エコ、ロハス、森づくり県民税…
これらの言葉をキーワードに、「森林」が注目されています。
木材を売り込むチャンスなのですが…。でも…。

「欲しいけど、どこに売ってるの?」
「なんかデザインがいまいちなんだよね〜」
「高いんじゃないの〜」
なんて言葉も聞きます。
森林について関心を寄せてもらうだけではなく、まずは、
「地元の木を使ってもらう。」
事が大事だと思います。森に関わる人にちゃんとお金が回るしくみを作ること。

だからといって、ただ「使って使って」と言っているだけでは、人は動かせません。
何かを「カタチ」にし、森について知って考えてもらうきっかけを作ること。
そして、「信頼と安心」を届けるためのSGEC ブランドで付加価値を作ること。
それが「ひのキューブ」の隠れた使命でもあるのです。
次回は「ひのキューブと植林」です。

私たちは気づかないうちに森の恩恵を受けています。奇麗な空気や、水、治水から、海にまで至るサイクルの起点を森が担っています。
ところが今、材価の低迷から林業が元気ではありません。
「このままではいけない…」と、森について考え、知ろうとしてくれる人たちが増えています。積極的に静岡の森林にも足を運んでくれています。
地球温暖化、地産地消、エコ、ロハス、森づくり県民税…
これらの言葉をキーワードに、「森林」が注目されています。
木材を売り込むチャンスなのですが…。でも…。
「欲しいけど、どこに売ってるの?」
「なんかデザインがいまいちなんだよね〜」
「高いんじゃないの〜」
なんて言葉も聞きます。
森林について関心を寄せてもらうだけではなく、まずは、
「地元の木を使ってもらう。」
事が大事だと思います。森に関わる人にちゃんとお金が回るしくみを作ること。

だからといって、ただ「使って使って」と言っているだけでは、人は動かせません。
何かを「カタチ」にし、森について知って考えてもらうきっかけを作ること。
そして、「信頼と安心」を届けるためのSGEC ブランドで付加価値を作ること。
それが「ひのキューブ」の隠れた使命でもあるのです。
次回は「ひのキューブと植林」です。
2010年02月28日
ひのキューブ何故(5)


何故、ひのキューブはスノコをモチーフにしているのでしょうか。

森から伐り出された木は、主に建築材として製材します。
建築材として使うには、丸い木を四角くしなければなりません。
製材業というのは、丸を四角にする仕事なんです。。
四角にしながら、いろいろな部材を取り分けるのです。
例えば、こんな感じ…

昔は木材が貴重だったので、隅から隅まで利用しました。A(角材)を取った残りから、B(板材)を取ります。B材はAよりも幅が小さく、厚みも薄くなります。このB材も、建築の下地材として活躍しました。
ところが、今ではコンパネやベニヤを下地材として貼付ける施工が殆どです。幅の狭いB材を幾つも並べるより、大きなベニヤを貼った方が早く確実に施工出来るからです。
B材はだんだんと使われなくなっていきました。単価も安くなり、採算性も低く…。私の製材所では「もったいない」ので取っていましたが、ますます売れずに溜まるばかり…。

だけど、手間や経費はかけられない…。
いかに「そのまま」使うかが、利用の決め手なんです。
その答えが「スノコ」です。
木材は乾燥しないと使えません。
家具利用などで接着剤を使って張り合わせる場合は、乾燥機に入れて低い含水率にしなければなりません。
でも、乾燥機に入れると、重油を燃やして熱を加えるので、CO2が大量に発生します。
でも、スノコなら、多少収縮しても、多少狂っても全く問題なし。自然乾燥で十分使えます。
乾燥にあたってCO2発生はほぼゼロ。
間伐材の有効利用法としても、価値があると思います。
製材所だからこそ行き着いた発想がスノコモチーフの「ひのキューブ」です。
次回は、ひのキューブ「森との係わり」です。
(ひのキューブの紹介ページはこちらへ。)
2010年02月27日
ひのキューブ機能(4)

「ひのキューブ」は基本がスノコです。

全ての面に隙間があるから、どの位置でも、どの方向からでも指が入って持ちやすい!
実は、作ってみてその便利さに感動してしまいました。
あちこち移動させる事を考えた場合は持ち手は必須ですが、こんなシンプルな作りだからこそ、持ち手無しでも条件クリアーです。

一見ラフな作りに見えるビス止めですが、
例えば、板が割れたり、汚れたりした場合。
ビスを外して、板を一枚交換するだけで修復できます。
もちろん、パネル1枚取り替えるのも可能です。
別売で板1枚でも販売する予定です。

ひのキューブの大(通常サイズ)
ひのキューブ小 (子供用)
大の中に小がちょうどすっぽりと収納出来るのも、ちょっとした機能です。
入れ子になるんです。
通販など輸送の時には、まとめて一つの梱包に出来ます。
ひのキューブをパネル毎に分解すると、全く同じサイズの6枚の正方形スノコになります。
もし箱として使わなくなっても、こうしてスノコとして利用していただけます。
ちょうど押し入れに入る大きさだったりします。
このスノコを市松に並べてもお洒落ですよ。
(スノコにするには、ビスの付け替えなど、工具と追加のビスが必要になります。)
簡単なカタチの組み合わせだから出来たこれらの機能。
次回は「ひのキューブの何故」に迫ります。

全ての面に隙間があるから、どの位置でも、どの方向からでも指が入って持ちやすい!
実は、作ってみてその便利さに感動してしまいました。
あちこち移動させる事を考えた場合は持ち手は必須ですが、こんなシンプルな作りだからこそ、持ち手無しでも条件クリアーです。

一見ラフな作りに見えるビス止めですが、
例えば、板が割れたり、汚れたりした場合。
ビスを外して、板を一枚交換するだけで修復できます。
もちろん、パネル1枚取り替えるのも可能です。
別売で板1枚でも販売する予定です。

ひのキューブの大(通常サイズ)
ひのキューブ小 (子供用)
大の中に小がちょうどすっぽりと収納出来るのも、ちょっとした機能です。
入れ子になるんです。
通販など輸送の時には、まとめて一つの梱包に出来ます。

もし箱として使わなくなっても、こうしてスノコとして利用していただけます。
ちょうど押し入れに入る大きさだったりします。
このスノコを市松に並べてもお洒落ですよ。
(スノコにするには、ビスの付け替えなど、工具と追加のビスが必要になります。)
簡単なカタチの組み合わせだから出来たこれらの機能。
次回は「ひのキューブの何故」に迫ります。
2010年02月26日
ひのキューブ機能(3)


ひのキューブを外に持ち出してみましょう。
ガーデニングにも活躍します。
道具入れとして。
作業途中の休憩用椅子として。
無塗装品ですので、屋外の利用には塗装をした方がいいでしょう。

大きめの鉢植え。
でもプラスチックプランターでは味気ない…。
そんな時にも、ひのキューブが簡単にプランターカバーの役目を果たしてくれます。
屋内でも屋外でも自由自在。
直径30センチほどの円形プランターならすっぽり入ります。(10号鉢)
水受けのお皿は必要になります。
その他にも、暑さに弱い植物の日よけ。
鳥や猫にいたずらされないように保管収納。
そうそう、ペットを一時的に閉じ込めておく…なんて使い方も。
次はメンテナンス編です。
「ひのキューブ」のページはこちらへお越し下さい。
2010年02月25日
ひのキューブ機能(2)


お披露目された「ひのキューブ」
どう使うかはアイデア次第なのですが、ご紹介します。

基本的な寸法出しは「スツール」(椅子)としての利用から始まっています。
大人が座ってちょうどよい高さ、約40センチ。
この高さになるように6枚のパネルを組み合わせています。
一番上のパネルは置いてあるだけですから、蓋のように開きます。
この中は収納に。
おもちゃ。
雑誌。
新聞…などなど、ストッカーとして。
隙間があるので、中に何が入っているのか一目で分かります。
お風呂場の腰掛け、兼、ランドリー入れ。
なんて利用も。
接着剤を使用してないので、そのままお風呂場への持ち込みもOK。
水濡れにも強いです。
無塗装のヒノキですから、香りも楽しめます。

さて、本体を横に寝かせて、蓋のパネルを中に入れると…
簡単に棚として利用出来ます。
工夫すれば2段、3段と積み重ねも可能です。
その時、その場に応じて変化してくれる「ひのキューブ」
次はガーデニング編です。
「ひのキューブ」の紹介ページはこちらです。
2010年02月03日
ひのキューブ登場(1)


半年ほど前から少しずつ前に進めていた企画です。
製材所だから企画できる、作れるモノ。
その名も
「ひのキューブ」
桧材で作られた、立方体の家具(雑貨)です。
だから「ひのき+キューブ」=「ひのキューブ」。
使い方は簡単。アイデア次第でいろいろな用途に広げられます。
しかも

「SGEC 森林認証」のマークと共に販売する予定です。
認証材を使った、第一号の製品になります。
静岡市林業研究会・認証部会のみなさんの山の木を、まずはこうしたカタチで提案していきます。
これから少しずつ、「ひのキューブ」の機能や「何故?」をお伝えしていきたいと思います。
早速ですが、お披露目があります。
「Archi-mix 街と建築のふれあい」
日時:2月6(土),7(日)
場所:静岡市中心街 青葉シンボルロード
「森とま」もブースを出展させて頂く事になりました。ブース近くに置いて、皆さんに見て頂く予定でいます。
ぜひ、御覧になって、「ひのキューブ」の名前、覚えて下さい!
お待ちしております。
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このブログで、「ひのキューブ」の名称/意匠の公開となります。