2008年11月16日
見ようとして見えるもの


ちょっと前回ネタのつづきですが。
鳥見をして感じた事は、
「何故今まで身近にこんな沢山の種類の鳥がいたのに、気づかなかったのか」
という自責に近いものでした。
キツネやタヌキは名前は知っていてもそう簡単には出会えません。でも鳥は身の回りにも沢山見る事ができます。
「あ、スズメだ」
と思っても、その後を追ってよく見ると、カシラダカだったりホオジロだったりするわけで。
モノを見ようとする心が無いと、全く見えないんですね。
木の世界にはいって、真っ先に出会った難関。それが「アテ」です。
アテとは、木の内部にある癖のある部分で、シコリのようなものです。
「ほら、この木はアテがあるから内装には使えないよ」
と言われても、その「アテの目」が見えない、読めなかったのです。
「ほら、なんとなく色が違うだろう」
と言われても、何だか良く分からない。
今では笑い話でですが、最初は全く「見えない」状態でした。
見ようと努力して初めて、見えてくる。そんな感じでした。
木材の樹種についても、似た木は多く、ほんとにちょっとした雰囲気の
違いなんです。これを口や文章で説明しようとしも無理。
「口では説明できないけど、なんとなく違いが分かる」
そんな感じなのです。
鳥も熟練者になればシルエットだけで見分けられますし、何事も積み重ねた経験が大切だと感じます。
Posted by hibari at 22:16│Comments(0)
│木の話