2008年04月15日
3代の木


根っこの下で苔むしているのは、およそ87年前に伐採されたヒノキ。
その上をグンと根を伸ばしていたのは、今年伐採されたヒノキ。
そして、左脇の植林された新しいヒノキの苗。
林業も農業のように繰り返し植え付けと収穫が行われていることがわかる写真です。そのサイクルがとてつもなく、なが〜〜い時の中で行われているんです。
永すぎる時の中で、時代変化の方が早く、表舞台からは外れてしまった林業ですが、今のスピード社会の中に忘れ去られていた不思議なロマンを感じさせてくれます。
「これからの花形は林業ですよ。」
2008年03月31日
木のミルククラウン


木の皮を剥いていたら・・・。
つるん、と剥けたその下から、
可愛いミルククラウンが顔を出しました。
葉節のなりかけでしょうか。時々見かけますが、こんなにうまく、つるん、と皮が剥けることもなかなか無いのです。思わず写真を撮ってしまいましたが、ピントがいまいちで残念・・・。
2008年03月26日
地元の広葉樹材を活かしてください。


家具や木工では、素性の良い、木目の良い木を使いたい気持ちも解りますが、「地元の木」という視点でモノづくりの提案が出来ないかと思います。
住宅では地産地消の動きが各地にありますが、家具、広葉樹はどうでしょう? ヨーロッパビーチではなく、地元のブナで木のオモチャを作ったら、どんな形になるでしょうか。
「木の物語」をどうイメージしていくか、チャレンジしてみませんか?
2008年03月10日
越冬できる製材所



冬眠から昆虫たちも目覚めてきました。
タテハ蝶の仲間が、ひなたぼっこです。
天然乾燥をしている私の製材所では、写真のように角材や板に乾燥させるための棧を入れて積んでいます。数ヶ月、時には一年以上、棧積みのまま乾燥させます。材料を出荷するとき、この棧の隙間から昆虫など様々なものが出てきます。

クビキリギリスは、成虫のまま越冬するバッタです。図鑑で見て知っていても、越冬中の実物を見る機会はあまり無いでしょう。他にも、クモやハチやテントウムシ、ゴ◯ブリなど。そして、ネズミの巣(時には産まれたばかりの子供まで)まで出てきます。
昆虫が越冬できるくらい、ゆっくり乾燥させている木材を扱うのが私の製材所です。
機械乾燥させて、製品の回転を良くする方が経営的には有利です。私のやっている天然乾燥は、効率も経営的にも不利ですが、乾燥した木材はいいものになります。
虫と一緒に製材所も、じっと耐えて我慢している越冬中って所でしょうか??
越冬しすぎて凍り付かないうちに、早く春が来ないかなあ、、と思っております(笑)。
2008年03月01日
葉枯らしの原理


杉の枝が空に向かってスクスクと伸びています。
大地から、水や養分をもらって、光合成をして、スクスクと・・・

でも、ちょっと状況が違いました。大地となっているのは杉の木です。
伐採されて倒れた杉に葉っぱがついていると、葉っぱは大地にあたる杉の木本体から水や養分を吸い上げて生命活動をつづけようとします。
その結果、杉の木本体から水分やカビの原因になる養分などが抜けて行きます。
これが「葉枯らし乾燥」の仕組みです。昔は重機が無かったので、少しでも木から水分を抜いて軽くして運ぶために行った作業ですが、今では機械による力技で材が出てしまうので、葉枯らし乾燥をしなくなってしまいました。
葉枯らし乾燥された木は、製材して木材となっても、良い性質が残ります。
2008年02月25日
柱プレゼント検査


(私の製材所から出た柱を使っていただけるお施主さんは、ラッキー??)
流通材は人工乾燥された木材が主流ですが、人工乾燥は木の成分を駄目にして、せっかくの木の良さを殺してしまっています。
木だって、蒸し焼きにされてたり電子レンジにいれらたりされて、かわいそうです。木を活かしてやる方法、時間も手間もかかるけど、やっぱ自然にゆっくりと乾燥させるのが、木にとってもいいんです。石油も使わないしねっ。
2008年01月16日
タヌキがこんちは


2007年11月30日
木の実解答



2007年11月16日
森のブログはじめます。

これから新しい事にチャレンジしながら、もっと身近な静岡の森のこと、自然のこと、木のことなどを書きたいと思います。

静岡にも立派な木が育っています。これは梅ヶ島のSGEC森林認証を受けた森の木です。木を伐る事は、悪いことではありません。木は、人間に与えられたかけがえの無い素材です。上手に使ってあげる事が大事だと思っています。
どんなに科学が発達しても、木に置き換わる素材は発明されないでしょう。さて、どうやって使ってみましょう?

静岡にも立派な木が育っています。これは梅ヶ島のSGEC森林認証を受けた森の木です。木を伐る事は、悪いことではありません。木は、人間に与えられたかけがえの無い素材です。上手に使ってあげる事が大事だと思っています。
どんなに科学が発達しても、木に置き換わる素材は発明されないでしょう。さて、どうやって使ってみましょう?