2008年03月01日
葉枯らしの原理


杉の枝が空に向かってスクスクと伸びています。
大地から、水や養分をもらって、光合成をして、スクスクと・・・

でも、ちょっと状況が違いました。大地となっているのは杉の木です。
伐採されて倒れた杉に葉っぱがついていると、葉っぱは大地にあたる杉の木本体から水や養分を吸い上げて生命活動をつづけようとします。
その結果、杉の木本体から水分やカビの原因になる養分などが抜けて行きます。
これが「葉枯らし乾燥」の仕組みです。昔は重機が無かったので、少しでも木から水分を抜いて軽くして運ぶために行った作業ですが、今では機械による力技で材が出てしまうので、葉枯らし乾燥をしなくなってしまいました。
葉枯らし乾燥された木は、製材して木材となっても、良い性質が残ります。
Posted by hibari at 21:24│Comments(0)
│森と木と