2009年10月06日
大工さんの考え方(3)


弘法筆を選ばず、とでも言いましょうか。
技術のある大工さんは、どんな木でもそれなりに使ってしまいます。
必ずしも銘木や素性の良い木ばかりを求めるのではないようです。
腕のいい大工さんは、さぞかし木のいい家に住んでいるのかというと…。
実はそうではないと聞きます。
ついつい必要以上に施主さんのために腕を振るってしまい、お金がたまらなかったり、道具にお金を注ぎ込んだりと、自分の生活にまでお金が回らないのだそうで…。
ですから、必要以上に良い木を高く買う事もなく、多少難があっても、安く買った木を、ちゃんとそれなりに使う。
これが腕のある大工さんの技術。
製材所は、腕のある大工さんに「良い木を売り込みたい」のですが、残念ながら、いつも空振りです(笑)。
いい家づくりに、良い木はいらない?ってのも何となく寂しいのですが…。
…ところで、「いい家」って何でしょう??
Posted by hibari at 21:16│Comments(0)
│大工さん