2009年09月29日
大工さんの考え方(2)


構造材の継ぎ手は木造建築で欠かせないものですが、同じ繋ぐにしてもいくつも方法があります。
プレカットでは出来ない「技」が見れるのも、継ぎ手や仕口。
でも、本来は見せるものではなく、隠れてしまうもの。
「技をひけらかすなんて粋じゃねえ」
というのが大工さんの考え方かもしれませんが、私は意匠として積極的に見せてもいいんじゃないかと思ったりします。
美しく組み合わされた木材。それがまた木を引き立てる。
「追っかけ大栓」という継ぎ手は、継ぎ手の中でも最大の強度があるそうですが、それでも繋がない木材の20〜30%しか強度が出せないそうです。加工するにも、一日がかりとか。こんな面倒な継ぎ手でも、
「一番強いから、追っかけで組む。」
という大工さん。細い母屋角まで追っかけ大栓で組み上げていました。
(写真は追っかけ大栓ではありません)
さて、こんなこだわりの大工さんが、「いい木」を積極的に使ってくれるかというと…。
実は、そうではないんですよ。。。
Posted by hibari at 20:50│Comments(0)
│大工さん