2009年03月27日
森とま葉枯らし現場へ(後編)


突入した葉枯らし材の中。想像以上の急斜面に、木が幾重にも重なって倒れています。
太い枝もグンと張り出していて、遠目には平面に見えますが、自分の背丈以上の深さのある「葉枯らしの森」でした。

木の幹や枝の上に乗って移動するものの、カメラなどもし落としたら、絶対に拾えそうも無いくらい深い「落とし穴」のようなところです。
搬出の時には、枝を払って、材を玉切りするなど、とても危険なチェーンソーワークになる事はすぐ想像できます。
葉枯らしと簡単に言いますが、搬出を考えると、避けたい作業なのは確かです。
効率だけを追う現在、こうした手間暇の余計にかかる作業をプラスするのは気持ち的にも大変だと思います。

そして、葉についた実からは、花粉がぁ!
触るたびに煙幕のように飛び散ります。私は今の所花粉症ではないですが、さすがに警戒してしまいます。
しかし、花粉が飛ぶという事は、木が11月に伐られていても、葉はまだ生きて活動しているという事の証です。
木本体の水分を使って生命活動を続けている葉っぱ。ここに「葉枯らし」の真意があります。

葉枯らしの森を分け入り、看板を置いて撮影。
これが正真正銘、今年出材される「森とまの木」です。

すばらしく見晴らしの良い場所。
この山から届けられる「森とまの木」。
どんな人が、どんな思いで使っていただけるでしょうか。
そして私たち「しずおか森と学ぶ家づくりの会」のスタッフも、気持ちを新たにして、臨んでいきたいと思います。
Posted by hibari at 20:39│Comments(0)
│森と学ぶ家づくりの会